厄払いと厄除けの違いは何で喪中や忌中に厄年が重なった場合はどうしたらいいのか?

冬の行事
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来年は、厄年なので、厄払いか厄除けをしなくては。

と、思ってはいるものの、喪中の場合、厄払いや厄除けをしてもらっていいのか迷うところですよね。

喪中の場合にはどうしたらいいのか、まとめてみました。

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厄払いと厄除けの違いなにか

私も今回調べてみるまで、混同していました。

実は、厄払いと厄除けには、明確な違いがあるんです。

厄払い

厄払いは、神社で行われます。

「払う」という言葉からわかるように、すでにある厄(悪いもの)を取り除く、追い払うという意味があります。

神職の方が、大麻を振り、祝詞を唱え祈祷します。

お札がもらえるので、それを持ち帰りました。

厄除け

厄除けは、お寺で行われます。

「除ける(よける)」という言葉からわかるように、厄(悪いもの)が寄ってこないように防御するという意味があります。

厄除けの多くは、護摩祈祷です。

薪を人間の煩悩に見立て、それを燃やすことで煩悩を焼き清めます。

厄払いと厄除けどっちがいいの?

どちらがよいというのは、特にありません。

先祖代々行っている神社やお寺があれば、そちらで。

もしくは、自分の好みで選ばれたらいいです。

ただし、後で書くように忌中や喪中の場合は注意が必要です。

もちろん、両方受けてもいいんですよ。

厄を払う厄払いを受けてから、厄が寄ってこないように厄除けをするという方もいます。

厄年に喪中や忌中になったら厄払いや厄除けはできるのか

厄払いや厄除けのお祓いは、元日から旧暦の正月である節分までに受けるとよいとされています。

厄年の考え方は、誕生日を基準にしているのではなくて、元日を基準にしています。

なので、年が明けてすぐにお祓いを受けるのが望ましいです。

厄払い

忌中には、神社の境内へ入ることが原則としてできません。

ですから、忌中に厄払いを受けることはできません。

忌中が明けたら(忌明け)境内に入れますので、喪中でも厄払いを受けることはできます。

忌中の期間は、故人との関係で違います。

配偶者や両親の場合が最も長くて、50日です。

子どもは20日、祖父母は30日です。

神社によって、境内に入れない期間を50日間としているところもあるので、前もって問い合わせておくといいですよ。

厄除け

忌中でも喪中でも、お寺は参拝ができます。

だから、忌中でも喪中でも、厄払いを受けることができます。

忌中にお祓いを受けたい時には、お寺での厄払いになります。

厄年の意味と何歳が厄年か

厄年とは、昔は、役年と言ってました。

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ある年齢になると、地域でのお役目が回ってきます。

そのお役目を果たすために、厄が降りかかることがあったりしたことから、役年という名前が厄年に変化しました。

また、厄年の頃は精神的、身体的な変化があり、健康をくずしやすいので厄払いをしてお祓いするということでした。

現在のような厄年の年齢、考え方は、江戸時代の中頃にできたとされています。

厄年は、満年齢ではなく、数えの年です。

実際の年齢に、1月1日には2歳を、誕生日には1歳を加えた年になります。

◆男性の厄年

前厄24歳、本厄25歳、後厄26歳

前厄41歳、本厄42歳(大厄)、後厄43歳

前厄60歳、本厄61歳、後厄62歳

◆女性の厄年

前厄18歳、本厄19歳、後厄20歳

前厄32歳、本厄33歳、後厄34歳

前厄36歳、本厄37歳(大厄)、後厄38歳

前厄60歳、本厄61歳、後厄62歳

江戸時代に平均寿命は30歳から40歳と推測されています。

大厄の男性42歳、女性37歳は、寿命が尽きる頃。

その年を無事に過ごせるかどうか、とても重要だったんでしょう。

女性の最初の本厄の19歳は、お産で命を落とすことが多かったからだと聞いたことがあります。

ここで、ちょっと不思議じゃないですか?

女性の方が平均寿命が長いのに、どうして大厄は、男性が42歳、女性が37歳なんでしょう。

統計が無いので、私の推測ですが。

今でも、衛生状態や栄養状態が良くない国や地域では、女性の平均寿命の方が短いのです。

江戸時代、満足な衛生状態や栄養状態にあったとは言えません。

おそらくですが、女性の平均寿命の方が短かったのではと思います。

現在の平均寿命からすると、少し感覚にずれがあるかもしれません。

でも、大厄の40歳前後というのは、現代でも変化の大きな年齢だと思います。

40歳過ぎたら、急にガクっときましたから。

で、50歳過ぎたら、もっと急にガクっときました(笑)

神社やお寺での厄払いや厄除け以外にも、友人知人にご馳走するなど、財産の一部を贈与することでお祓いができるとも考えられていました。

厄払いと厄除けの違いは何で喪中や忌中に厄年になった場合はどうしたらいいのか?まとめ

神社で受けるお祓いが厄払い、お寺で受けるお祓いが厄除けです。

神社での厄払いは、忌中には原則としては受けられず、喪中には受けることができます。

お寺での厄除けは、忌中でも喪中でも受けることができます。

厄払い、厄除けは、元日から節分までの間に受けるとよいとされています。

忌中の場合は、お寺での厄払いをすることになります。

色々と気になる厄年ですが、お祓いを受けて、気持ちよく過ごしてください。

お祓いを受けない場合は、寄進をするというのもよいようです。

おしまい

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