台風の目の意味とできる理由は?中はどうなっているのか?

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こんにちは、桃花です。

台風と言えば、子どもの頃に、近所の川が私の住む所より少し下流で決壊して、怖かった記憶があります。

昨年は、周りに遮るものがないアパートに住んでいたので、風の影響をモロに受け、家が揺れていました。

各地で甚大な被害を及ぼす台風ですが、「台風の目」の中は無風だとか晴れていると聞きます。

本当なんでしょうか?

台風の目とは何で、できる理由と中はどうなっているのかについてまとめてみました。

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台風の目とは何か?

まず、台風について説明します。

詳しくは、台風とタイフーンとハリケーンとサイクロンの違いと名前の由来は?にて説明しています。

台風とは、熱帯や亜熱帯で発生する熱帯性低気圧のうち、北西太平洋または南シナ海(東経180度より西、赤道より北)に存在する、低気圧域内の最大風速(10分間の平均)がおよそ17m/s(34ノット、風力8)以上のもののことです。

(気象庁HPより)

気象情報で熱帯性低気圧という言葉を使う時には、台風よりも最大風速が遅いものを言います。

台風の目とは、この台風の中心部分にあって、雲がない部分のことです。

子どもの頃、私は、台風一過のことを、「台風一家」だと思っていました。

同じように、台風の目のことも、本当に目があるんだと思っていました。

はぁ、どういう子どもだったんでしょう。

大人になった台風情報を見て、実際の台風の衛星画像を見ると、確かに台風の中心付近だけちょっと黒っぽく見えます。

台風全体が白目で、台風の目は黒目に見えます。

台風の目と、その外側の雲を区切る境界のことを、英語では「eyewall(アイ・ウォール)」と呼びます。

「eyewall(アイ・ウォール)」と呼ばれる理由は、台風の目とその外側との間に、壁のようなものができるからです。

日本語では、「目の壁」、「目の壁雲」と呼ばれます。

台風をドーナツに例えると、穴が台風の目で、穴とドーナツの境目が目の壁になります。

実際、台風はドーナツの形をしています。

台風の目の大きさは、目の直径は20km~200km、高さは約12km~18km位が一般的です。

直径は随分と幅がありますが、台風の規模によって違ってきます。

台風の目ができる理由は?

では、台風の目はどうしてできるのでしょうか。

台風とは、先ほども説明したように、

・熱帯性低気圧である

・北西太平洋または南シナ海(東経180度より西、赤道より北)に存在する

・低気圧域内の最大風速(10分間の平均)がおよそ17m/s(34ノット、風力8)以上

という条件が揃ったものです。

台風は、衛星写真で見てもわかるように、巨大な雲の渦です。

この雲の渦が、反時計回りに回りながら北上してきます。

台風はどのようにしてできるのか

北緯(南緯)30度付近には、赤道付近で海水が温められて水蒸気となったものが下に降りてくる亜熱帯高気圧ができます。

亜熱帯性高気圧から赤道付近に吹き出した風は、常に東風になります。

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地球は東向きに自転しているので、低い緯度から高い緯度へ移動している時には東向き、高い緯度から低い緯度へ移動している時には西向きの力が働きます。

この東風が、偏東風です。

偏東風の中にうねりができると、それが渦となり熱帯性低気圧ができるという考え方が支持されています。

なぜうねりができるかは、まだ分かっていません。

多くのうねりは、発達しないでそのままつぶれてしまいます。

1万メートル以上の上の層に高気圧がある場合は上昇気流が強いので、うねりはその気流に乗って発達します。

この時、海水の温度が26度以上であることが必要です。

高い温度の海水からできる水蒸気の熱エネルギーが原動力となります。

水蒸気は上へ昇り、冷やされて水となり、この時に熱エネルギーが出されます。

軽くなった空気は、さらに上へ昇ります。

そうすると、地上付近では、周囲から湿った空気が中心へ向かって上へ昇り、また冷やされて水となり、熱エネルギーを出します。

この繰り返しで、台風は大きく発達します。

台風の目はどのようにしてできるのか

熱帯性低気圧のもとになる雲が、渦を巻きながらまとまってくると、遠心力が働きます。

遊園地でコーヒーカップに乗ると、だんだんと外へ引っ張られる感じになりませんか?

また、自動車に乗っている時にカーブすると、高速の時ほど外に引っ張られる感じになりませんか?

その時に働いている、円の中心から外に向かう力が遠心力です。

だんだんと、遠心力と気圧傾度力がつりあって、それ以上は空気が中へ入れなくなります。

気圧傾度力とは、気圧の差によってできる力のことです。

空気が入り込めなくなる=雲ができない

という状態になり、そこの中心部分が台風の目になります。

台風の目は、勢力の強い台風でしか見ることはできません。

台風の目の中はどうなっているの?

台風の目の中では、雨も降らず、青空が見えることもあります。

台風の目がどのようにしてできるのかを先ほどお話しましたが、そもそも、雲がない部分のことを台風の目と呼ぶので、雨が降っていないのも当たり前のことなんです。

でも、台風の目のすぐ外は、台風の暴風域の中で一番強い部分です。

「あー、台風の目に入った」と、安心して外出はしない方がいいです。

すぐにまた強い暴風域に入るので、非常に危険です。

また、「台風の目を追いかけることができるの」、「台風の目を追いかけていくと快適なの」という質問を見ましたが、それは無理です。

理由は、まず、台風の進路を完璧に予測することができないからです。

次に、台風の目は、台風の勢力が弱くなると無くなってしまうからです。

台風の目の意味はとできる理由は?中はどうなっているのか?のまとめ

台風の目とは、台風の中心部にできる雲がない部分のことです。

台風の目の中では、雨風がやみ、青空が見えることもあります。

が、台風の目のすぐ外側は、暴風雨の一番強い部分です。

むやみに外出せず、台風が通り過ぎるまでは大人しくしていましょう。

おしまい

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コメント

  1. わぁきん より:

    スゴイ

  2. わぁきん より:

    スゴイやじゃ

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