クリスマスリースの意味と由来は?材料と色の意味と由来込められた願いは?

冬の行事
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クリスマスが近づくと、クリスマスリースを家の扉や門に飾る家庭が増えてきました。

私のお茶の先生はお華も教えてはって、毎年リースを手作りされています。

でも、クリスマスリースの意味や、リースの込められた願いを知っている方は少ないのでは?

そこで今回は、クリスマスリースの意味と由来、材料や色の意味や由来、リースに込められた願いについてまとめてみました。

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クリスマスリースの意味と由来は?

先日、近所を歩いていると、10月後半にもうクリスマスリースを飾っている家を2軒も発見しました。

片方は、定番のリースで、片方はシルバーリーフ(白い産毛で覆われていて銀色に見える葉っぱを持つ植物。シロタエギクなど)で作られていました。

このリース、ただの飾りではなくて、ちゃんと意味があるんです。

まず、リースは丸いですよね。

円には、終わりも始まりもありません。

円は、「永遠」を意味します。

数学の記号に、無限大(∞)がありますよね。

あれも、ひも解くと円になります。

クリスマスリースには、「命や幸福が永遠に続きますように」という願いが込められています。

他には、「永遠に続く神の愛」という意味もあります。

そして、キリストが十字架にかけられ亡くなり、復活を遂げられたことから、「永遠の命」、「輪廻転生」も意味します。

ノルウェーの首都オスロに、ヴィーゲラン彫刻公園という公園があります。

ヴィーゲランという彫刻家の彫刻が集められた公園なんです。

ここに行った時に一番印象に残ったのは、人の一生、誕生、成長、老い、死を表した36の人物群像の彫刻でした。

それは輪になっていて、死の後に、また誕生があります。

この彫刻のテーマは、「生命の環」です。

そして、この公園には、彫刻名が「生命の環」という日時計があります。

リースも、まさに、この「生命の環」という意味だと思います。

さらには、「永遠の神の存在」という意味もあります。

クリスマスリースの意味は、

・永遠の命

・輪廻転生

・永遠の神の存在

です。

まとめると、クリスマスリースの意味は、「永遠」です。

永遠に続く輪、円という存在。

人々は、この輪に「命や幸福が永遠に続きますように」という願いを込めたのです。

クリスマスリースの材料の意味と込められた願いは?

最近は、色々なクリスマスリースを見かけます。

私がこの前見た、シルバーリーフのリースもそうです。

でも、定番のクリスマスリースは相変らずの人気です。

では、定番のクリスマスリースに使われている材料には何か意味や願いがあるのでしょうか。

ヒイラギ、もみの木の葉、月桂樹などの常緑樹

ヒイラギ、もみの木、月桂樹などの常緑樹は、枯れることがなく、「エバーグリーン」とも呼ばれます。

「永遠の命」を表しています。

ヒイラギの葉と赤い実

ヒイラギの葉は、ギザギザとしていて尖っています。

ヒイラギの棘はは、キリストが十字架にかけられた時に被っていた冠、受難を表しています。

そのトゲは、キリストの受難を表しています。

また、ヒイラギにはこんな伝説があります。

ユダヤ人の王となる男の子が生まれたと聞き、ヘデロ王は、ベツレヘムの2歳以下の男の子を皆殺しにします。

天使に告げられて、ヨゼフはマリアと幼子キリストを連れ、エジプトへ逃れます。

が、兵は、家族の元へ迫ってきます。

そこで、ヒイラギの茂みに身を隠すと、ヒイラギの枝が伸び、葉も茂り、彼らの姿を完全に隠してしまいました。

マリアは、自分たちを守ってくれたヒイラギに祝福を与えました。

ヒイラギは、それ以降、枯れることのない常緑樹になりました。

というものです。

ヒイラギの葉をクリスマスリースに使うのは、こんな伝説のせいかもしれません。

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また、セイヨウヒイラギの花言葉は、

・予見

・将来の見通し

・神を信じます

・不滅の輝き

です。

キリストの誕生を祝うクリスマスに、適していますね。

ヒイラギの実の赤は、キリストが流した血の色だと言われています。

ベル、リボン

ベルやリボンには、魔よけの意味があります。

魔よけではないのですが、熊が出現する地域では、子ども達はベルをつけて登下校しています。

ベルの音で、熊よけをしているんですね。

野獣除けのできるベルです。

魔も、ベルの音でよけられると考えられてきたのでしょう。

リンゴの実、松ぼっくり

「収穫、豊かな実り」を表しています。

特にりんごは、冬の間中保存がきき、栄養もあることから、大事な果物です。

ストックホルムに住む友人は、庭のリンゴを収穫し、一つ一つ新聞紙に包み、貯蔵していたと言います。

「リンゴが赤くなると医者が青くなる」

「医者いらず」

と言われるリンゴですから、クリスマスに飾り、健康を願う意味もあります。

ぶどう

ぶどうは、キリストを象徴している果物です。

ぶどうで作られるワインは、「キリストの血」として、ミサでも使われています。

このミサのワインは、修道会などで作られた特別なものなんですよ。

クリスマスリースの色の意味と込められた願いは?

先ほどもお話したように、今はクリスマスリースも色々な色が使われるようになりました。

が、メインは何と言ってもクリスマスカラー。

赤、緑、白、金、そして闇を表す黒です。

このうち、クリスマスリースに使われるのは、赤、緑、白、金です。

赤は、「キリストが流した血」の色です。

十字架に貼り付けになるだの、血を流すだの、その血の色を飾りに使うだの。

キリスト教徒以外の人からすると、なんだか物騒でもあります。

でも、キリスト教徒にとっては、主の受難は、私達人間を救って下さるための尊い犠牲なのです。

キリストは、自らの犠牲を持って、私達の罪をあがなって下さったのです。

転じて、「神の愛」を表しています。

神の愛に包まれ、罪を許されるという願いが込められています。

緑は、「永遠の命」を表しています。

また、緑がある豊かな大地、「豊かさ」を表しています。

緑がなければ、私達は生きていくことができません。

緑は、まさに生命の象徴なのです。

特に、クリスマスリースに使われる常緑樹は、冬でも枯れないことから、「永遠の豊かさ」を表します。

永遠の命を願い、来年の五穀豊穣を願うものです。

白い色を見ると、「純潔」、「無垢」、「穢れがない」という言葉が思いかびます。

罪を背負わず生まれてきた唯一の存在、キリストを表しています。

私達の罪も許され、穢れのない存在になれますようにという願いが込められています。

金には、豪華なイメージがあります。

キリストの王権を表しています。

クリスマスツリーのてっぺんに飾る星は、金色をしています。

あれは、キリストが誕生した時に現れたとされるベツレヘムの星を表現しています。

クリスマスリースの意味と由来は?材料と色の意味と由来込められた願いは?まとめ

クリスマスリースの意味は、

・永遠の命

・輪廻転生

・永遠の神の存在

です。

「命や幸福が永遠に続きますように」という願いが込められています。

材料や色には、

・神の愛

・永遠の命

・魔よけ

・豊かな実り

・穢れなき魂

・キリストの王権

などの意味があります。

願掛けではないですが、色々な願いを込めながらクリスマスリースを手作りしたり、飾ったりするといいかもしれません。

おしまい

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