クリスマスの時期になると、花屋さんにはポインセチアが並びます。
街のいたるところで見かけるようになります。
ではなぜ、ポインセチアはクリスマスに飾られるようになったんでしょう?
今日は、ポインセチアがクリスマスに飾られるようになった理由と、元々の原産地、名前の由来、花言葉についてまとめてみました。
ポンセチアがクリスマスに飾られるようになった理由は?
ポインセチアは、別名、「クリスマスフラワー」とも呼ばれています。
まさに、クリスマスを象徴する花ですね。
なぜ、クリスマスに飾られるようになったんでしょうか。
◆ポインセチア基本情報
英名:poinsettia
学名:Euphorbia pulcherrima
和名:ショウジョウボク(猩々木)
科・属:トウダイグサ科トウダイグサ属
種別:常緑性低木
花期:10月から3月
原産:メキシコ、中央アメリカ
です。
和名の猩々木は、大酒飲みで赤い顔が特徴の、伝説上の生き物である猩々に似ていることから付けられました。
原産国であるメキシコでは、ポインセチアは、「ノーチェ・ブエナ」と呼ばれています。
これは、「クリスマスイブ(聖夜)」という意味です。
名前からして、クリスマスに相応しいですね。
さらに、クリスマスにうってつけな理由があります。
クリスマスカラーといえば、赤(キリストの流した血の色)、緑(永遠の命や愛を表す色)、白(純潔を表す色)です。
ポインセチアは、苞(花を守るための葉)が赤、葉っぱが緑、樹液が白と、まさにクリスマスカラーになっています。
また、葉の形がベツレヘムの星に似ている点も、クリスマスにぴったりだという理由です。
ベツレヘムとは、エルサレムから南に約10キロのところにあるパレスチナ自治区で、イエスキリストの生誕地とされている地です。
メキシコには、こんな伝説があるんですよ。
あるところに、とても貧しい少女がいました。
クリスマスの日、教会のイエス様への捧げものがない少女は、道端の草を摘んで祭壇に飾ろうとしました。
人々があざ笑う中、おずおずと差し出すと、草はあっという間に真紅に変わりました。
貧しくて、高価な捧げものが無くても、キリストは救ってくださるというエピソードです。
このような理由から、ポインセチアがクリスマスに好まれて使われるようになりました。
でも、原産はメキシコ。
どうやって、世界中に広まったんでしょう?
ポンセチアの名前の由来は?
これには、ポインセチアの名前の由来にもなったある男性の存在があります。
ポインセチアの学名は、Euphorbia pulcherrima(ユーフォルビア・プルケリマ)です。
ポンセチアと呼ばれるようになったのは、アメリカの初代メキシコ公使の、ジョエル・ロバーツ・ポインセット(Joel Roberts Poinsett)氏の名前に由来します。
ポインセット氏は、医師で植物学者でもありました。
メキシコで、樹液が解熱剤として、赤い葉が染料として使われていた花を、アメリカに持ち帰り品種改良をしました。
花の少ない冬に赤い色の葉をつけることから、世界中に広まっていきました。
この功績から、1836年にラテン語で「ポインセチア(poinsettia)」と名付けられました。
日本にポインセチアが入ってきたのは、明治時代初期(1886年頃)のことです。
ポンセチアの花言葉は?
ポインセチアの赤やピンクや白の部分は、実は苞(ほう)と呼ばれる葉です。
苞が赤いのは、虫を呼び寄せて受粉を助けるためです。
ポインセチアの花はとても小さくて、花だけだと虫を呼び寄せることができないんです。
気になるポインセチアの花言葉は、以下のようになります。
◆赤いポンセチア
聖夜
私の心は燃えている
祝福する
聖なる願い
◆ピンク
思いやり
清純
◆白
慕われる人
あなたを祝福する
どの花言葉も、クリスマスに飾ったり、贈ったりするのにぴったりですね。
ポインセチアはなぜクリスマスに飾られるのか?理由と名前の由来は?花言葉は?まとめ
ポンセチアは苞の赤、葉の緑、樹液の白が、クリスマスカラーと同じであることや、
原産地メキシコでの呼び名が、「聖夜」であることが、クリスマスを彩る花としてぴったりです。
ジョエル・ロバーツ・ポインセット氏によって品種改良が進み、世界中に広まりました。
ポインセチアの名前は、ポインセット氏の名前にちなんだものです。
ポインセチアがクリスマスに飾られる理由や名前の由来を知ると、冬の花が少ない時期の華やぎがより増すのではないでしょうか。
今年も、沢山のポインセチアを見ることができますように。
よいクリスマスを!
おしまい
※関連記事
クリスマスの意味と由来と起源は?クリスマスが12月25日であるのはなぜ?
コメント