お月見にすすきを飾るのはなぜ?理由を徹底解明します!

秋の行事
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こんにちは、桃花です。

お月見と言えば、お団子とすすきですね。

私は、大人になってからしかお月見をきちんとしたことがありません。

すすきは、河原で取るか、スーパーやお花屋さんで買うかしていました。

でも、なんでお月見にすすきなんだろう?

不思議に思ったので、調べてみました。

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お月見にすすきを飾る理由は稲の代わり?

十五夜のお月見(旧暦の八月)は、夏の収穫に感謝し、秋の収穫を祈願するものです。

夏野菜の収穫が終わり、稲や麦の収穫がまだの時期です。

この時期、一番の気がかりは、稲が豊作かどうかです。

これは、昔も今も変わらぬ、お百姓さんの悩みです。

特に昔は、もともとが熱帯植物の稲を寒い北関東や東北で育てていたので、梅雨寒や冷夏の影響が米の取れ高に関係していました。

品種改良がすすみ、北海道でさえ米が作れるようになった現代でも、1993年のような冷夏だと稲の収穫量は極端に減ります。

昔は、品種改良もそんなに進んではいなかったので、ちょっとした寒さでも大きな影響があったでしょう。

また、水路も今ほどは整備されていなかったので、夏の日照りをやり過ごすのも大変でした。

元夫の母親が農家の出身です。

水がちゃんと自分の家の田んぼに流れているか、他の家の田んぼに取られていないかを見張りに行っていたそうです。

雨乞いって、江戸時代の話かと思ってました。

昭和の時代にも、水の争奪戦があったんですね。

さらには、収穫前に台風で倒れる危険もあります。

私が子どもの頃は、稲が台風で倒れてしまい、収穫できなくなるというニュースがよく流れていました。

私の社会の教科書には、台風で倒れた稲の写真がよく載っていました。

そういえば、以前、数年間ほど無農薬のお米作りを体験したことがあります。

虫や雑草をアイガモに食べてもらう「アイガモ農法」です。

この時は、代表の農家さんが作る品種を選んでくれました。

それは、美味しいけれど、背が高くて台風に弱いという品種でした。

確かに、めちゃくちゃ美味しかったです。

でも、その品種を選べたのは、農業が本職ではないからです。

農業が本職だったら、ある程度は丈夫な品種でないと育てていけません。

このように、米が実るまでには、沢山の障害があります。

こうした障害を乗り越えての収穫なので、最後の最後まで気が抜けません。

当然、旧暦の八月の十五夜は、稲の豊作を強く祈願したはずです。

そこで、稲をお供えし、飾り、月に祈願するということも考えたと思います。

が、稲はまだ実っていません。

そこで、稲に似た形のすすきが代わりに飾られるようになったのです。

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すすきもイネ科で、しかも丈夫で繁殖力が強いところも好まれたのだと思います。

すすきは、植えておくとすぐに当たり中に広がるので、住宅地で育てるのは止めて欲しいという話を聞きました。

すすきを飾りながら、稲もこんな風に沢山実るといいなと願ったんでしょうね。

お月見にすすきを飾る理由は魔よけ?

お月見にすすきを飾るのには、他にも理由があります。

すすきは、十五夜に限らず、十三夜にも飾られます。

旧暦の九月ですと、早い場所では稲の収穫は終わっています。

遅いところでは、まだ収穫が終わっていないという時期です。

収穫が終わり、実った苗をお供えし、飾ってもよさそうです。

実際に、十五夜、十三夜ともに稲穂を飾る地域やご家庭もあります。

すすきにこだわりがあるのは、収穫祈願以外にも理由があります。

すすきの切り口が非常に鋭いことから、魔よけの力があると信じられていたのです。

そこで、お月見でお供えし飾ったすすきは、捨てずに田畑に刺しておくことで豊作祈願をしました。

また、軒先にかけておくことで無病息災を願ったりしました。

節分の柊やイワシの頭を、軒先に飾るのと似ていますね。

まだ電気の無い時代、さらにはランプやろうそくすら手に入れることが難しかった時代、夜は魔でした。

月は、その魔の時間を明るく照らしてくれるものだったと思います。

月=魔よけの象徴=魔よけの意味のあるすすきを飾る

ということだったんじゃないかな、と思います。

今と違い、病気になっても、怪我をしても、医者にかかることは簡単にはできません。

魔よけということに、今とは比べ物にならないくらい期待が込められたでしょうね。

それで、稲ではなく、すすきが一般的になったと思います。

稲を飾るのは、もったいないですしね。

飾るなら、食べた方がいいですよね(笑)。

お月見にすすきを飾る理由は秋の七草?

さらには、すすきは秋の七草のひとつです。

秋の七草は、

萩(はぎ)

尾花(おばな)=すすき

葛(くず)

撫子(なでしこ)

女郎花(おみなえし)

藤袴(ふじばかま)

桔梗(ききょう)

です。

全部揃えるのは大変なので、すすきだけでも飾ろうかという意味もあるようです。

もちろん、用意できれば他の花も添えると華やかですよね。

お月見にすすきを飾るのはなぜ?理由を徹底解明します!のまとめ

お月見にすすきを飾る理由は、

・稲の代わり

・魔よけの意味があるから

・秋の七草だから

という説があります。

すすきには魔よけの意味があることから、お月見にすすきを飾るのが一般的になったと思います。

おしまい

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