こんにちは、桃花です。
12月になると、街にはクリスマスソングが流れ、イルミネーションが飾られ、ケーキやチキンの予約が始まりますね。
そんなクリスマスには、どんな意味や由来、起源があるのでしょうか?
なぜ、12月25日なんでしょうか?
それには、歴史とヨーロッパの冬の暗さが関係しています。
今日は、クリスマスの意味と由来と起源、クリスマスが12月25日である理由についてまとめてみました。
クリスマスの意味は?
クリスマスは、英語で、「Christmas」と書きます。
意味は、クリスマスのミサです。
英語の Christmas は、「キリスト(Christ:クライスト)のミサ(mass:マス)」に由来します。
その日を表す言葉ではなくて、特別なミサのことを表す言葉なんです。
クリスマスのミサがなぜ特別なのかと言うと、キリストの誕生を祝うミサだからです。
クリスマスは降誕祭とも呼ばれています。
降誕とは、聖人、特にイエス・キリストの誕生のことを指します。
クリスマスのことは、「Xmas」と省略することもあります。
この「X」って何?
これは、ギリシャ語でキリストを表す「Xristos(クリストス)」の頭文字からきています。
Xristos(クリストス)とは、「油を注がれたもの」という意味で、キリストのことです。
「X’mas」とアポストロフィーを入れて書くのは、実は間違いです。
キリストの誕生日は、聖書に書かれていないので、はっきりはしていません。
では、なぜ、12月25日がクリスマスになったんでしょうか?
クリスマスの由来と起源は?クリスマスが12月25日であるのはなぜ?
クリスマスの由来と起源は、古代ローマにあります。
古代ローマのミトラ教では、12月25日は、「不滅の太陽が生まれる日」とされ、太陽神ミトラを祝う冬至の祭がありました。
ローマ教会は、紀元336年に、12月25日をクリスマスと定め、キリストの誕生を祝う日としました。
ミトラ教徒に、上手く取り入るためですね。
ここで、冬至だったというのがポイントです。
キリストは、「世の光」と言われています。
キリストの誕生が、闇に満ちた世界に光をもたらしてくれる。
と、考えられています。
このため、一年で一番日が短い冬至の頃に誕生ぼ祝うのは、とても理にかなっていて、キリスト教徒にとっても受け入れやすいものだったんでしょうね。
そもそも日本でも、冬になって暗くなってくると、何だか滅入りませんか?
それが、ヨーロッパだと、もっと滅入ります。
元夫は、学生時代にストックホルムに1年間留学していました。
4月に日本を発ち、夏場はヨーロッパの長い昼間を楽しみ。
ざて、冬となり。
毎日、「暗いよー、辛いー」と電話がかかってくるようになりました。
寒さより、暗さが辛かった様子です。
ストックホルムの冬は、朝10時過ぎに何となく夜があけ、でも日本の冬のようにパキッと明るくなるわけではなく、14時にはもう暗いらしいです。
特に辛かったのは、11月だそうです。
12月になると、クリスマスムードが高まり、街にも活気が出てくるので、苦にはならかったらしいですよ。
それと、スウェーデンには、クリスマスの頃に、「ルシア祭」というお祭りがあります。
太陽の復活を願うお祭りです。
冬に暗いヨーロッパでは、冬至の頃に太陽をあがめる祭りをするのは、ごく自然なことだったのだと思います。
また、冬に黒夜(1日中夜で太陽が顔を出さない)のある山間の町では、山の上に巨大な鏡を作り、山頂のわずかな光を集め、広場にわずかな日が差すようにしたというニュースを見ました。
本当にわずかな光なんですが、町の人は嬉々としてました。
ちなみに、私は北陸に計5年住みましたが、11月から3月半ばまで、毎日、雨か雪でした。
ある大学の語学教師は、大学が春休みに入るなり、毎年タイへ逃げています。
冬の天気の悪さと暗さに耐えられないとか。
北陸では、朝に浴びる用の強力な電球も売られています。
これで、一日のはじまりを身体に伝えて、うつな気分を和らげるんです。
私も、病院で利用をすすめられました。
このように人間、太陽の光がないと辛いものです。
クリスマスの成り立ちと誕生日だという誤解
このように、聖書にはキリストの誕生日がいつかは書かれていませんし、記録もありません。
また、当初のキリスト教徒にとっては、復活祭(春に行われ、イースターとも呼ばれる)が重要でした。
だって、誕生日は定かではないんですから。
そこで、クリスマスという習慣はなかったと考えられます。
クリスマスを作ったのは、古代ローマにキリスト教を広めるためです。
宗教を広めるためには、その土着の宗教を取り入れると上手くいくようです。
私が通っていた教会では、七五三がありました。
このため、ローマの宗教行事を巧みに取り入れたのです。
スウェーデンで行われるルシア祭のように、ヨーロッパでは、冬に太陽の誕生や復活を願う祭りが他にもあったかもしれません。
こうした祭りとの結びつきも、クリスマスを12月25日にしたことで、より深まったと思います。
ところで、教会へ行くと、11月位からクリスマスの飾りつけがされています。
私が通っていた教会では、祭壇下に、マリア(キリストの母)、ヨセフ(マリアの夫)、赤ん坊(キリスト)のお人形が飾れていました。
これは、子どもが、12月25日がキリストの誕生日だと誤解するのも当たり前な演出です。
他の教会や、キリスト教系列の学校などでも、同じような誤解が生まれているのかも。
私も、ずっと、12月25日はキリストの誕生日だと信じてましたから。
あくまでも、誕生を祝う日なんですね。
クリスマスの意味と由来と起源は?クリスマスが12月25日であるのはなぜ?まとめ
クリスマスは、イエス・キリストの誕生日ではなくて、誕生を祝う日です。
クリスマスの意味は、キリストのミサです。
12月25日に決まったのは、古代ローマのミトラ教の太陽神ミトラを祝う冬至の祭に合わせたからです。
こうすることで、ローマへキリスト教の布教を進めやすくしました。
12月25日が、正式にクリスマスになったのは、紀元336年のことです。
12月25日はキリストの誕生日ではありませんが、その誕生を盛大に祝う日として、今ではキリスト教徒にも大事にされている祭日です。
おしまい
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