令和元年になりました。
おめでたい年ですので、結婚される方も多いのではないでしょうか?
私の周りでも、結婚ラッシュです。
さて、結婚式といえば、教会での結婚式に憧れる女性は多いのではないでしょうか?
カトリック信者の私が、教会での結婚式について、まとめてみました。
教会での結婚式と結婚式場のチャペルの違いは?
教会は祈りの場で、結婚式場のチャペルはセレモニーの場だということです。
教会には、毎週決まった曜日(カトリックの場合は日曜日)に、ミサ(礼拝)を受けに信者が集まります。
そして、神に祈りを捧げます。
教会での挙式は、この祈りの場で行われるので、宗教儀式だと思います。
たとえ、未信者の方だとしても、この意味を理解していただきたいです。
神の祝福にあずかれる場、それが教会です。
ですので、神に祝福されたいという方は、ぜひ教会で挙式されてください。
もちろん、おしゃれだから、あこがれていたから、出身の学校がキリスト教で教会があるから。
といった理由でも、最初は構わないと思います。
でも、挙式前には、ここは祈りの場なんだなということを理解してもらいと思います。
また、教会には、新婦控室や親族控室などはありません。
古い教会になると、トイレが外ということもあります。
トイレがあっても、ウエディングドレスで入るにはちょっときついかなという狭さかもしれませんね。
披露宴を別の場所でされる場合は、移動が大変だったりもします。
ドレスと着たり、メイクをしてもらったりは、別の場所でしないといけないです。
結婚式場のチャペルのいいところは、披露宴と一緒に予約ができることだと思います。
何よりも、チャペルと披露宴会場との移動が楽です。
私も、結婚式場内のチャペルウエディングに出たことがあります。
移動が楽で、助かりました。
着物だったので、お天気が悪かったら濡れて困ったと思います。
逆に、うーんと思うことは。
牧師さんが、派遣された牧師さんだったり、本物の神職である牧師さんではない場合があるということですね。
びっくりしたことがあって、シスターの格好をした人たちが、いきなり讃美歌を歌い始めたことでした。
「うわー、ありえない!」と、驚きまくりでした。
とはいえ、教会で結婚式を挙げようと思うと、何かと制約があります。
結婚式場のチャペルでしたら、何の制約もありませんし、さっき書いたみたいに、披露宴会場やドレス、メイクなどと一緒に予約で
きて、当日も、一緒に行われるというのは大きなメリットだと思います。
ちなみに、カトリックでは讃美歌は歌いませんよ。
主に、聖歌(典礼聖歌)を歌います。
教会(チャーチ)とチャペルの違いは?
ここでいう教会は、神父や牧師がいる、信者のための礼拝が行われている公の場所です。
聖堂(教会内のミサをする場所)が開いていれば、誰でも入ってお祈りすることができます。
旅行先で、教会に入ってみた方もいるでしょう。
中には、入場料がいるところもあります。
小さな教会には、神父や牧師が常駐していないこともあります。
本来は、結婚式を挙げるためには、新郎新婦のどちらかが信者じゃないとダメです。
でも、信者以外でも挙式できる教会もあります。
日曜日は、ミサ(礼拝)があるので、挙式はできないと思った方がいいです。
私が通っていた教会は、信者の場合は、日曜日にも挙式できました。
チャペルも、本来はクリスチャンが礼拝する場所のことです。
自宅やホテル、学校、病院などの施設に設けられる、教会の所有ではない礼拝堂を言う場合もあります。
キリスト教系の学校や病院などのチャペルは、実際に礼拝に使われます。
教会も、こうしたチャペルも、結婚式だけはなく、洗礼(キリスト教徒になる儀式)や成人式(私が通ったことがある教会にはありました)、お葬式なども行われます。
結婚式場のチャペルは、結婚式しか行われないのが大きな違いです。
神父と牧師の違いは?
ところで、神父と牧師の違いをご存知ですか?
神父は、主にカトリック教の司祭です。
司祭というのは、カトリック教会、正教会、聖公会の職名です。
簡単に言うと、ミサをつかさどる人です。
カトリック教の神父は、妻帯が許されていません。
正教会では、教区司祭は妻帯可、修道司祭は妻帯不可です。
聖公会では、教区司祭は妻帯可、修道司祭は妻帯不可です。
話が、どんどんややこしくなってきました。
すみませーん。
教区司祭というのは、街の教会で信徒の指導にあたる人です。
修道司祭は、修道院で修道士や信徒の指導にあたる人です。
プロテスタントには司祭という職はありません。
そして、牧師というのは、プロテスタントでミサをつかさどったり、教会の管理をしたりする人です。
ではなぜ、カトリックの神父は妻帯が許されていないのでしょうか?
カトリック教会には7つの秘跡があります。
秘跡って、何?ですよね。
教会で行われる、キリストの神秘を目に見える形で表す特別な儀礼のことです。
ものすごくざっくり説明すると、信者の受ける恩恵と考えてください。
1.洗礼の秘跡
キリスト教徒になること
2.堅信の秘跡
子どもの時に、親の意思で洗礼を受けた場合、中学生か高校生くらいで、この先も本当に信者として生きていくことを誓うこと。
3.聖体の秘跡
聖体(ミサのパン)をいただくこと
4.ゆるしの秘跡(告解)→よく懺悔と間違われる
神の前で己の罪を告白しゆるしを得ること
5.病者の塗油の秘跡
病気のものは、病者のための油を塗ってもらうこと
6.婚姻の秘跡
結婚すること
7.叙階の秘跡
神職になること
です。
信者は、この7つの秘跡のうち、6つを選ぶことになっています。
つまり、婚姻か叙階か、どちらかを選ぶことになっています。
両方は選べないことになっていますので、叙階の秘跡を受ける方は、婚姻の秘跡は受けられないわけです。
まとめ
教会で式を挙げてみたい方へ。
ドレスを着たり、メイクをしてもらうのを別の場所でしないといけない。
トイレ問題もある。
披露宴会場から遠い。
といったデメリットもありますが、希望すれば叶います。
夢を諦めないで欲しいと思います。
へ続きます。
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