災害にあった時に家や住宅ローンはどうなるのか

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持ち家と賃貸どちらがいいの?また戸建てがいいのかマンションがいいのか?

の続きです。

私が持ち家にこだわらない、むしろ賃貸派なのには、もう一つ大きな理由があります。

私は、災害時の仮設住宅で支援アドバイザーをしていました。

その時の経験をもとに、災害時の保険のことも含めてまとめてみました。

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日本で家を買うのは止めた方がいいと思う理由

最初に、

災害で家を失っても、保険に入っていなければローンだけが残る。

という恐ろしい現実が待っています。

私は、自然災害時の仮設住宅の支援アドバイザーをしていました。

仮設住宅には、色々な方がおられました。

近しい方を失くされた方、持ち家を失くされた方、賃貸だったけれど家財一式思い出の品を失くされた方。

一番お辛いのは、人を失くされたかたです。

次にお辛い思いをされていらしたのは、持ち家を失くされた方々でした。

その中でも、ローンがまだ残っていたという方は、本当に苦しんでいらっしゃいました。

仮設住宅は家賃はありません。

でも、そう良い環境ではなくて、アパートを借りられる余力がある方は出て行かれました。

アパートを借りると、お家賃が必要です。

ローンと家賃の二重の支払いになるので、大変だとおっしゃりながら仮設住宅を後にされました。

私が調査させていただいた高齢の方だけの仮設住宅では、一世帯だけ、持ち家の方がおられました。

その方は、他の方とは一切話さず、かたくなでいらっしゃいました。

特に奥様の方は、その傾向が強くて、職員とも話をしない状態でした。

幸いにもローンが残っていなかったのと、息子さんたちの協力で家を再建することができて、戻って行かれました。

仮設住宅をずっと回っていて、

持つことの強さと弱さ

持たないことの強さと弱さ

の両方を学ばせていただきました。

持っているということは、自信につながっていらっしゃいました。

持っているということは、失くした痛みを伴っていらっしゃいました。

持たないということは、自信のなさにつながっていらっしゃいました。

持たないということは、怖いもの知らず的な気質へつながっていらっしゃいました。

人間は、得るときの快楽より、失う時の苦痛を強く感じるそうです。

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失う苦しみを考えると、気の小さな私は、勇気がなくて家を持つなどできません。

日本は、自然災害の多い国です。

いつ、家を失うかどうかわかりません。

その日本で、あえて家を持つ勇気が私にはありません。

総じての印象ですが、持っていない、しかも家財も少なかった人ほど、あっけらかんとしていて、たくましかったです。

災害で家を失うリスクを考えると、家を持つことにこだわらなくてもいいのではないかと思うのです。

 
 

それでも家を持ちたい場合は保険に入ろう

それでも、持ち家にこだわる方も多いかと思います。

このまま、持ち家に反対するだけではあんまりなので、災害に備えた保険がないか調べてみました。

保険に入っていないと、災害にあってもローンの支払いは待ってくれません。

仕事を失ったり、しばらくお給料がなかったりしても、支払わなくてはなりません。

そこで、保険が必要なわけです。

1.火災保険

これは、賃貸でも普通は入ります。

保険料もそんなに高くないですし、日本で暮らしていたら普通は入りますよね。

2.災害保険

地震以外の自然災害にも備えられる保険です。

これは、掛け金が高いです。

我が家は迷って入らなかったのです。

前にお伝えしましたように、ローン以外の経費(固定資産税、マンションの修繕積立金、マンションの管理費)を考えていなかったので、金銭的に余力がありませんでした。

賢くないですね、本当に賢くないです。

危険極まりないです。

家を買う時には、こうした保険料も経費として考えておかなくてはいけない。

と、今は痛感しています。

保険料は高いですが、絶対に入った方がよいと思います。

こうした保険に入れる金銭的な余裕がないと、家を買うべきではないとさえ思います。

実際、ローンの残っている状態で家を失くされた方にお会いしてそう思います。

3.主たる家計者を失くした時の保険

これは災害時に限った話ではないのですが、メインでローンを支払っていた方失くされた場合、銀行によっては支払いが免除になる場合があります。

もし、そうでない場合は、別にこうした保険に入ることも検討されていはいかがでしょうか。

まとめ

自然災害の多い日本で家を持つ場合には、自然災害保険に入って備えておくべきだと思います。

その資金力はない場合は、もしもの時に大変なことになるので、今一度、購入を見直した方がよいのではないでしょうか。

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