地蔵盆とは何でいつ行われる何をする行事なのか?

夏の行事
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こんにちは、桃花です。

京都市内に住んでいた時には、8月の終わりごろに町内の地蔵盆という行事に参加していました。

また、バイトで子どもたちと遊んであげたこともありました。

他の地域ではあまりなじみのない地蔵盆ですが、京都民にとっては大事な行事です。

地蔵盆についてまとめてみました。

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地蔵盆って何?

京都では、町内にお地蔵さんが祭られていることが多いです。

特に、旧市内では、辻々にお地蔵さんがいはります。

そんなお地蔵さんは、子どもたちの健やかな成長や安全を常日頃から見守ってくれる存在です。

地蔵盆は、いつも無病息災を祈り、見守ってくれるお地蔵さんに感謝してお祭りをする子どものための行事です。

地蔵盆は、京都を中心に関西地域、西日本で盛んに行われています。

他には、福井県の小浜が有名です。

小浜では、地蔵盆にお地蔵さまに化粧をします。

その化粧が斬新だとかで、話題になっています。

私は中部地方の出身なので、京都で子ども会のプレイリーダーをした時に、初めて地蔵盆というものを知りました。

京都の子どもたちにとっては、当たり前の行事のようで、京都出身者に「えー、他の地方って地蔵盆ないんやー」と驚かれました。

ないんだよ、関西以東にはさ。

でも、今回調べていて、神奈川で地蔵盆を行っているという方が見つかりました。

宮城県の気仙沼でも行われているそうです。

数は少なくても、関西以東でも行われているようですね。

私が住民として地蔵盆に参加した町では、地蔵盆にかける情熱がすさまじかったです。

子どもたちは、この日を夏休み最後の一大イベントとして楽しみにしてました。

高齢の方は、普段は一人暮らしだったり、夫婦だけだったりで寂しい暮らしだけど、地蔵盆では子どもたちと一緒に遊べるので、楽しみにしてはりました。

それもこれも、町内会長の頑張りによるもので、ありがたかったなと思うのです。

地蔵盆はいつ?

実は、毎月24日が地蔵菩薩の縁日になっています。

地蔵会(じぞうえ)、地蔵祭りと呼ばれています。

昔は、毎月お祭りが盛んに行われていたのかもしれません。

今では、旧暦の7月24日の盂蘭盆会(お盆)の時期に近い日を、地蔵盆としてお祭りを行うように変わったのではないかと思います。

現在は、新暦の8月24日前後の土日に行われることが多いです。

2019年は、8月23日(土)、24日(日)あたりに行われるだろうと思われます。

町内会では、もう日程が決まっていますよね。

地蔵盆は何をする?

地蔵盆には、昔からのちゃんとした祭りらしい行事と、お楽しみ行事があります。

まず最初に大事なのは、お地蔵さんをきれいにすることです。

祭事としては、お地蔵様の前でお経をあげてもらったり、詠歌を歌ったりします。

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関西では、「西国33か所御詠歌」がよく知られています。

第一番札所の那智山青岸渡寺の「補陀洛や岸打つ波は三熊野の那智のお山にひびく滝津瀬」

から始まり、

第三十三番札所の谷汲山華厳時の3首

「世を照らす仏のしるしありければ まだともしびも消えぬなりけり(現在)」

「万世の願いをここに納めおく 水は苔より出る谷汲(過去)」

「今までは親と頼みしおひづるを 脱ぎ納る美濃の谷汲(未来)」

まであります。

他には、2~3メートル有る数珠を大人も子ども一緒になって回します。(数珠回し)

お地蔵様の周りには、紅白の提灯が飾られることもあります。

子どもが生まれた時に、男の子なら白、女の子なら赤の名前入り提灯を奉納します。

地蔵盆では、この提灯を飾るんです。

お楽しみ系は、お菓子配りとゲームですね。

お菓子は、京都では地蔵盆の時期になると、予算別のセットが売られています。

よく工夫されているなーというセットや、いやいやもう少し子どもの好みを考えてあげた方が・・・というセットもあります(笑)。

他には、盆踊りをする町内もあるようです。

また、私がバイトしたように、地元の学生やプレイリーダーに来てもらって、子どもたちと一緒に遊ぶという趣向もあります。

このバイトは、毎年同じ町内から声がかかっており、部費の補てんとして重要な行事でした。。。

みんなで手分けして、複数の町内で荒稼ぎをしていました(てへ、苦笑)。

私が参加した町内は、子どもの数が少なくて、ゲームは投げ輪や風船釣りくらいでした。

子どもより、高齢の方の方が多かったです。

誰もが、年に一度の地蔵盆を楽しんでいて、いい思い出です。

また、どこかの地蔵盆に参加できないかなー。

と、ここでクイズです。

観光客は、地蔵盆に参加できるでしょうか?

多分、無理です。

あくまでも町内会の行事なので、町内の人しか参加は難しいです。

子どもたちは、お菓子をもらうべく、町内をはしごして回ります。

が、なんと大人もそれに便乗してお菓子をもらっているという話を聞き、愕然としました。

京都の夏は、地蔵盆で締めくくられます。

子どもたちは、夏休みの終わっていない宿題に頭を悩ませる日が待っているという次第です。

地蔵盆とは何でいつ行われる何をする行事なのかのまとめ

地蔵盆は、日ごろ子どもたちの無病息災を祈ってくれているお地蔵様に感謝する、子どものための祭りです。

京都を中心に、主に西日本で行われています。

現在では、8月24日前後の土日に行われることが多くなりました。

読経や詠歌、数珠回しの他、お菓子配りやゲーム、盆踊りなどが行われます。

京都では、夏の最後を締めくくるのが地蔵盆です。

おしまい

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