こんにちは、桃花です。
この前、朝、納豆を食べようとして、ふと「納豆のからしって、なんのためについてるんだろう?何でできているんだろう?」と思いました。
あらためて考えてみると、理由がよくわかりませんでした。
私は、納豆にはからしがないと寂しいです。
そこで、納豆にからしがついている理由と起源などについて、調べてみました。
納豆にからしがついている理由と効果とその起源
今でこそ、西日本でも食べられるようになった納豆。
私が、30年以上前に京都に住み始めた頃は、回りの子は納豆嫌いが多かった記憶があります。
納豆といえば、からしが付きものですよね。
あの、からし、何のためについていると思いますか?
実は、味付けのためではないんです。
納豆は発酵食品なので、10度以上の場所に長く置くと、発酵が進んでしまい、アンモニア臭を出すようになるそうです。
納豆売り場に行くと、「納豆!」というにおいがします。
さらに発酵が進むと、臭くなってしまうらしいです。
それで、納豆の発酵が進んでしまった時のアンモニア臭を防ぐというか、隠す効果があるそうです。
納豆をからしなしで食べると、確かに、なんか臭い。
ごめんよ、納豆。
では、納豆のからしは、いつからつくようになったんでしょうか?
おかめ納豆を出しているタカノフーズ株式会社さんによると、
納豆にタレとからしが付くようになったのは、1960年代(昭和35年頃)からだそうです。
当時は、今のような個包装の練りカラシではなくて、粉のカラシを紙に包んで入れていたそうです。
今のようなビニールに入った個包装の練りからしは、1970年代に入ってからの登場だそうです。
冷蔵庫は、1965年に、やっと普及率50%を超えたところです。
つまり、1960年代には、まだ冷蔵庫のない家も多くて、納豆の保存は10度以上だった家庭が多かったわけです。
運送も、今のように、冷蔵で早くというのは難しかったかもしれないです。
だから当時の納豆は、今と比べて、かなりアンモニア臭かったと考えられます。
私が子どもの頃は、納豆は、わらに包まれていて、タレもからしもついてませんでした。
うちでは、お醤油、からし、生卵を入れてました。青ネギが入ることもありました。
うちには冷蔵庫はあったけど、納豆は買った日に食べてました。
今のようなパックの納豆は、一人暮らしを始めてしばらくしてから初めて見ました。
納豆のからしの原材料はなに?
次に、納豆のからしが何でできているかを調べてきました。
納豆についてくるからしは、
・カラシナの粉
・酢
・食塩
・植物性油脂
・酸味料
・着色料(私が食べているものは天然のウコンでした)
・ビタミンC
・増粘多糖類
・アミノ酸等
などからできています。
身体に悪そうで気になるのは、増粘多糖類ですね。
ただ、加工食品を買うと、増粘多糖類は入っていることが多いです。
例えば、ジャムなんかにも入っています。
これを気にするとなると、自然食品のお店とかで買うしかないので、私は体に悪いのかなと思いながらも目をつむっています。
納豆のからしの持つ効果はなに?
次に、納豆のからしの持つ効果について、調べてきました。
アリルイソチオシアネート
からしの辛み成分で、唾液が沢山出る作用があります。
また、胃を刺激する働きもあります。
兵器に使われているマスタードガスは、からしとは全然違うものです。
においがマスタードに似ていることから、名前が付いただけです。
ビタミンB群
ビタミンB群は、主に糖質、脂質、たんぱく質の分解・吸収に役に立ちます。
また、皮膚や粘膜の修復効果があります。
筋力アップや、神経の機能を正常にしておく働きもあります。
このため、ダイエットや美肌への効果が期待できます。
カリウム
細胞の浸透圧を維持し調整する働きがあります。
また、身体の余分なナトリウム(塩分)を体外に排出するので、血圧を下げる働きがあります。
このため、高血圧の予防効果が期待できます。
カルシウム
骨や歯の元となる栄養素です。
また、不足するとイライラしやすくなると言われています。
このため、骨や歯を丈夫にする効果や、イライラ防止効果が期待できます。
鉄
このため、貧血を予防する効果が期待できます。
納豆のからしを使わない人が約20%!
納豆の発酵が進みすぎた時に出るアンモニア臭を消す効果のあるカラシですが、なんと使わない人もいるんですよ。
Jタウンネットさんの調べ(2019年3月22日から5月27日の期間の調査で、896人が回答)によると、
「絶対に使わない」が20.5%いることがわかりました。
10人に2人は、納豆のからしを使わないんです。
あなたは、納豆のからしを使う派ですか?
使わない派ですか?
子どもだと、カラシはちょっと刺激がつよいかもしれないですね。
九州・沖縄地方では、カラシ無の納豆が売られています。
タカノフーズ株式会社のおかめ納豆には、地域限定商品があります。
からしの付いた商品も売られているのですが、からし無で九州独特の甘みのあるタレのみの納豆も売られています。
画像:タカノフーズ株式会社HPより
余った納豆のからしはどうしたらいい?
もし、納豆のカラシが余ったら、どうしたらいいでしょう?
納豆のからしの賞味期限は、約1か月と言われています。
使わずに捨てるのももったいないので、何かお料理に使えるといいかと思って、考えてみました。
菜の花のからし和え
春限定ですが、一般的なお料理です。
子どもには、ちょっと食べづらいかな。
からしをうんと少なくしてもらって、一度食べてみてもいいかも。
小松菜やホウレンソウのからし和え
春以外の季節なら、年中手に入る青菜系の野菜を、からし和えにしてもいいと思います。
きゅうりやナスのからし漬け
きゅうりやナスを浅漬けにする時に、からしを入れても美味しそうです。
からし酢味噌として
春のほたるいかには、無くてはならないからし酢味噌です。
普通に薬味として
とんかつやおでんなどの薬味として、普通にそのまま使うのが一番楽ですね。
納豆にからしがついている理由と起源と原材料、使わない人が20%!のまとめ
納豆についてくるからしの主な効果は、納豆のアンモニア臭を和らげるというものです。
からしは、主にカラシナの種から作られます。
からしには、食欲の増進、動脈硬化の予防、がんの予防、ダイエットや美肌への効果、高血圧の予防、骨や歯を丈夫にする効果や、イライラ防止効果、貧血の予防効果があります。
賞味期限は、1か月ほどです。
からしが嫌いでなければ、せっかく効果もあることなので、使われてみてもよいかなと思いました。
コメント