透明水彩初心者におすすめな色数とメーカー5選は?実際に使用してみた感想

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透明水彩を始めてみたいけれど、どんな絵の具を買えばいいのか、私はとても迷いました。

そして、最初に買った絵の具は失敗でした。

その後に、沢山のメーカーの絵の具を使用して、初心者の時にこれを買えばよかったなというものがあります。

今回は、透明水彩初心者におすすめな絵の具についてまとめてみました。

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透明水彩初心者におすすめの色数は何色?

透明水彩を始めるためには、まずは絵の具が必要です。

最近は、100均でも透明水彩絵の具を買うことができるようになりました。

が、あれは、使いづらいとの評判ですので、避けた方がよいと思います。

また、ネット上のまとめ記事には、学童用の絵の具もおすすめに入ってたりします。

学童用の水彩絵の具は、マット水彩とも呼ばれていて、透明水彩絵の具ではありません。

子どもさんのお下がりがある場合は、最初はそれで描くことも可能です。

でも、本格的に透明水彩を始めるなら、学童用ではなくて、透明水彩絵の具を揃えることをおすすめします。

具体的には、まず、何色くらい揃えたらいいのでしょうか。

身近に詳しい人がいれば、バラで買うのも一つの方法です。

が、透明水彩に詳しい人が身近にいるケースは少ないので、セットを買って、後で欲しい色を買い足すことをおすすめします。

私は、最初にセットで買ったものがあまり質がよくなくて、次に、わかりもしないのにバラで買ってしまい、後悔しました。

セットの絵の具にも、「これって使いづらいな」と思う色が入っている場合もありますが、メーカーさんがよく考えた色構成になっています。

セットは、何色のものがいいかというと、18色くらいから始めるのがいいと思います。

水彩画家の野村重在さんは、「12色からはじめる 水彩画 混色の基本」という本を出されています。

そこでは、12色セットで、どれだけ多彩な表現ができるかが実例付きで紹介されています。

が、初心者には、その混色が難しいのです。

そして、12色だと、表現の幅は狭くなると感じます。

実際に、私も12色でどこまでできるのか、試したことがあります。

混色が好きなので、確かに楽しいのです。

でも、風景を描くならともかく、身近な花や果物、小物などを描く場合には、もっと色数が欲しいなと思いました。

逆に、24色セットになると、今度は、「自分は使わないな」という色が入ってきます。

18色セットは、その点、とてもバランスがよいと思います。

もし、絵の経験がある場合は、12色セットを買って、さらにバラで購入する方法もあります。

私が、高校時代に油絵を始めた時には、詳しい叔父についてきてもらって、12色セット+バラという買い方をしました。

このバラで買った色のおかげで、私の絵の色彩は豊かになったと思います。

18色セットはバランスがよいですが、価格を抑えるために、本物ではない色(例えばコバルトブルーではなく、コバルトを使っていないコバルトブルーヒューになっているなど)が入っています。

この、本物でない色が、意外とくすんでいると感じます。

18色セットを買って、こうした代替色だけ入れかえる方法もあります。

本物の方が高いので、後々、購入するというのも、もちろんアリですよ。

透明水彩初心者におすすめな国産メーカーは?

国産の絵の具は、輸入代理店を通さないので、価格が低く抑えられています。

続けられるかどうかわからない初心者には、とても優しいと思います。

具多的に、おすすめ3選と番外を見て行きます。

1位:ホルベイン

どこの画材屋さんへ行っても、かならずあるメーカーです。

全108色あります。

さっき書いた野村重在さんの本は、このホルベインの12色セットを使っています。

12色セットでも、よく考えられていて、予算がない!

という場合は、12色セットだけでも何とかなります。

それだと、定価で2,500円ほど。

世界堂で20%オフで買うと、2,000円ほどです。

18色セットは、定価が3,800円ほど。

世界堂では、3,000円ほどです。

世界堂の回し者ではないのですが、近所に画材屋さんがない方も多いと思います。

そんな時には、通信販売の利用になると思います。

20%オフは大きいのでは、世界堂価格を書いています。

ホルベインの透明水彩絵の具は、ちょっと粘りがある絵の具です。

力強い表現ができますが、私が初めて使った頃には、薄い色を作るのが難しかったです。

透明水彩画の技法書では、ホルベインの絵の具が使われていることが多いので、初心者にはおすすめです。

教室へ行く場合も、ホルベインが指定されることもあるようです。

画家の青江健二さんという方は、ホルベインの3色(黄、赤、青)だけで、とても素敵な絵を描かれています。

画家の永山裕子さんも、ホルベインの透明水彩絵の具を使った技法書を出されています。

(ご自身は、シュミンケホラダムという絵の具を愛用されています。)

2位:クサカベ

全90色あります。

クサカベの透明水彩絵の具は、カサカサする感じがしました。

ホルベインよりも、薄い色が作りやすく感じます。

固めて使った時に、ホルベインよりも固くなるからかもしれません。

クサカベの絵の具は、パレットに固めるとポロっと取れてしまうという声があります。

私の場合は、今のところは、なんとか取れずに使うことができています。

ホルベインと比べると、はがれそうな感じはします。

プラスチックのパレットに出したものは、結構しっかりとパレットに付いています。

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クサカベの透明水彩絵の具は、有害な金属物質が使われていません。

絵の具には、カドミウム、コバルトなどと言った重金属が使われていることが多いです。

が、クサカベは、こうした重金属を使わずに色を作っています。

色彩は、日本の風景に馴染む色ということですが、12色セットは鮮やかだと感じます。

クサカベは12色セットしか持ってないのですが、ホルベインの12色セットよりも鮮やかで明るいと思います。

あとは、和名がついているのが、可愛いです。

3位:ターナー

ターナーは、専門家用と、初心者用があります。

おすすめは、専門家用に方です。

全54色あり、その内37色が単一顔料でできています。

特徴的な色は、マヤシリーズと言われる、古代マヤ文明で使われていた色を再現したものです。

私も、マヤブルーは好きです。

ただ、ちょっと粒子が荒い感じがします。

それと、ホルベインやクサカベと比べると、取り扱っている画材屋さんが少ないです。

世界堂のオンライン通販でも、HPには、ターナーの透明水彩絵の具はありません。

店舗での取り扱いはあったはずなので、取り寄せは可能だと思います。

技法書にはほとんど使われていないので、色合いは素敵なんですが、少し使うのが難しかもしれません。

番外

まっち絵の具

有害な物質を使っておらず、子どもでも安心して使える絵の具をコンセプトに製造されています。

透明水彩絵の具のシリーズは4種類です。

会社のHPから通販か、楽天等のお店、アマゾンでセットを買うことができます。

会社のHPでは、バラで色を買うことも可能です。

◆ベーシックカラー(全13色)

他のシリーズよりも、色素の量が多いです。

全13色しかないので、混色は絶対に必要です。

メーカーによると、混色しても濁らないそうです。

実際に混色してみると、他のメーカーの物よりは濁らないと感じます。

画家の野村重在さんが、愛用されています。

◆ブライトカラー(全20色)

20色になると、混色の手間がかなり省けます。

混色しても、濁りは少ないです。

個人的には、くさ色が好きです。

◆レインボーカラー(全19色)

ベーシックカラーとブライトカラーに比べると、子どもさん向きにしてあるそうです。

マットな質感だそうですが、違いはよくわかりませんでした。

個人的には、ふかみどり色が好きです。

◆マッチカラー(全19色)

小学校低学年用とのことです。

色の構成が、独特です。

あかるいむらさきとか、きはいいろ(黄灰色)とか、「なぜ、この色?」という色がセットに入っています。

でも、使ってみると、こうした色も使い勝手がよく、不思議です。

個人的には、ふかみどり色、あかるいむらさき色、きはいいろが好きです。

月光荘

これは、不透明水彩の1色しか使ったことがないので、レビューは無理です。

が、紹介だけさせていただきます。

銀座の月光荘さんのオリジナル絵の具です。

技法書では、使われていません。

でも、ファンは一定数いるみたいです。

不透明水彩の桜色がとても素敵だったので、使ってみたい絵の具ではあります。

透明水彩初心者におすすめな外国産メーカーは?

外国製のものは、品質はいいのですが、いかんせん値段が高いです。

でも、いずれは欲しくなるので、最初から買ってしまうというのもアリだと思います。

1位:ウィンザー&ニュートン

イギリスのメーカーです。

華やかで上品な発色です。

色によっては、粒状化したり、ごつごつしていたり。

こうした素材感が特徴だと思います。

画家の青木美和さんが、愛用されています。

コットマンというシリーズもありますが、それを買うなら国産をおすすめしたいです。

私が初めてかった透明水彩絵の具は、コットマンでしたが、発色に満足できませんでした。

その後に、ホルベインを買い、ホルベインの方がいいなと思いました。

2位:シュミンケホラダム

ドイツのメーカーです。

画家の、永山裕子さんが愛用されています。

シュミンケホラダムの透明水彩絵の具は、さーっと溶けます。

そして、紙に染みていく感じです。

ごつごつした感じとかはなくて、ひたすらさらっと溶けていきます。

色味は、幽玄という感じです。

欠点は、めちゃくちゃ高いことです。

1本1,000から2,000円します!

国産くらいの値段だったら、バンバン買うのにと思っています。

番外

他にも、マイメリブルー(イタリア)、セヌリエ(フランス)、ダニエルスミス(アメリカ)などがあります。

でも、どれも高いです。

手に入る場所も限られるので、使ってみたいなと思いながらも、手が出ません。

透明水彩初心者におすすめな色数とメーカー5選は?実際に使用してみた感想のまとめ

透明水彩初心者におすすめなのは、18色セットです。

国産だったら、ホルベイン、クサカベ、ターナーがおすすめです。

外国産は、ウィンザー&ニュートンかシュミンケホラダムが、色味的にも、手に入りやすからもおすすめです。

この二つのメーカーは、技法書にも使われています。

結局、どれなの?

と聞かれたら、ホルベインをおすすめします。

沢山の技法書に使われていて、品質に対して安価だからです。

技法書に出てくる色名とかを参考にすることが多いので、これはとてもありがたいなと思っています。

おしまい

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